GA4の数字がひと目でわかる。初心者向けの自動配信レポート

コラム

2026.02.20 アクセス解析

アクセス解析を「報告で終わらせない」ためのアクション設計法

「アクセス解析のレポートを作って上司に提出したけれど、結局何も変わらなかった…」
「数字は並べたけれど、そこから何をすればいいのか自分でもわからない」

もしあなたが今、そんなもどかしさを抱えているなら、それはあなたが「分析」をサボっているからではありません。実は、多くの兼任Web担当者が「数字を出すこと」をゴールにしてしまい、その先の「動かし方」を知らないだけなのです。

私も昔はそうでした。毎月、必死にGoogle Analyticsの数字をエクセルにコピペして、「セッション数が10%増えました!」と報告するだけ。上司からは「で、どうすればいいの?」と聞かれ、答えに詰まって冷や汗をかく日々…。

アクセス解析の本当の目的は「数字を数えること」ではなく、「次に何をするか決めること」にあります。

この記事では、忙しいあなたが最短ルートで「改善のアクション」を導き出し、上司からも「お、よく考えているな」と信頼されるためのステップを、先輩Web担当者の視点でお伝えしますね。

アクセス解析で改善が進まない最大の原因は「目的」の欠如

アクセス解析が「報告」で終わってしまうのは、データを解析する前に「何を変えたいか」という問いを立てていないことが原因です。

Google Analytics 4(GA4)を開くと、何百もの数字が並んでいます。それを無計画に見始めるのは、地図を持たずに樹海に飛び込むようなもの。迷って当然です。

  • 数字を追うのが目的になっている:PV数やセッション数を集計することに時間の大半を奪われていませんか?
  • 「なぜ?」を深掘りしていない:数字が上がった、下がったという「結果」だけで終わっていませんか?
  • アクションと紐づいていない:その数字を見て「サイトのどこを直すのか」が決まっていますか?

アクセス解析のゴールは、綺麗なレポートを作ることではなく、「来週、サイトのここを修正しよう」という決断を下すことにあります。

【具体例】「入口・中身・出口」で分ければ改善施策は見えてくる

サイト全体を「入口(集客)」「中身(閲覧)」「出口(成約)」の3つのフェーズに分けることで、どこに課題があるのか、どんな施策が必要なのかが驚くほど明確になります

複雑な専門用語は一度忘れて、お店の接客に例えて考えてみましょう。

フェーズ状態の例必要なWeb改善施策
入口(集客)店の前は通るが、入ってこない検索結果の「タイトル」や「説明文」を魅力的にする
中身(閲覧)入店したが、すぐに帰ってしまうページの「見出し」や「画像」をユーザーの期待に合わせる
出口(成約)レジまで行ったが、買わずに帰る「入力フォーム」を簡略化する、ボタンを目立たせる

例えば、アクセス数は多いのに問い合わせが増えないなら、「入口」は成功していますが、「中身」や「出口」に問題があるということ。このように切り分けるだけで、「何をすべきか」のアイデアが自然と湧いてくるようになります。

【手順・図解】迷いをゼロにするアクション設計の3ステップ

改善アクションを設計する際は、まず全体を俯瞰し、次にボトルネック(詰まっている箇所)を特定し、最後に具体的な修正案を作るという3つのステップを踏みます。

私がいつも実践している、最もシンプルで効果的な手順を図解とともに紹介します。

ステップ1:Search Consoleで「入口」の取りこぼしを防ぐ

まずは「表示回数は多いけれど、クリックされていないキーワード」を探します。

アクション: 表示回数に対してクリック率(CTR)が低いページがあれば、記事のタイトルを「読者がクリックしたくなる言葉」に書き換えます。

Search Consoleのクエリのクリック率

ステップ2:GA4の「ファネル調査」で「出口」の詰まりを見つける

ユーザーが成果(問い合わせ完了など)に至るまでの流れを階段状のグラフにします。

アクション: 「入力画面」から「完了画面」への移行率が低いなら、フォームの項目を減らすなどの改善を検討します。

Google Analyticsでファネルデータを確認する

ステップ3:Looker Studioで「中身」の良し悪しを可視化する

各ページの「平均エンゲージメント時間」と「閲覧数」を並べて比較します。

アクション: 閲覧数は多いのに平均エンゲージメント時間が短いページは、「期待外れ」と思われている証拠。冒頭の文章や画像を入れ替えましょう。

Google Analyticsでページごとの平均エンゲージメント時間を確認する

上司報告で使えるコツ:数字に「解釈」と「仮説」を添える方法

上司へ報告する際に最も喜ばれるのは、最新のグラフではなく「なぜそうなったのか」という解釈と、「次はこうしたい」という仮説のセットです。

兼任Web担当者のあなたが作る資料に、複雑な分析手法は求められていません。上司が知りたいのは「次に何をするつもりか」です。

  • 悪い報告例:先月のセッション数は3,000回で、先月比10%増でした。
  • 良い報告例
    (数字)先月比で10%増えました。
    (解釈)広告経由の流入が増えたためです。
    仮説・アクション)ただ、問い合わせには繋がっていないので、来月は着地ページのボタンを目立つ色に変えてみます。

レポートに添えるコメント例

Looker Studioの端に、小さなテキストボックスを置いてこう書き込むだけで、資料の価値は10倍になります。

コメントのテンプレ:
【現状】PV数は順調だが、離脱率が高い。
【原因】スマホで見ると画像が大きく、文字が読みづらいためと推測。
【対策】来週、画像サイズを調整します。

まとめ:アクセス解析は「次の打ち手」を見つけるための地図

アクセス解析を「報告」で終わらせないために、今日から以下のことを意識してみてください。

  1. 「数字をまとめる時間」よりも「数字の意味を考える時間」を増やす。
  2. 「入口・中身・出口」のどこに一番の課題があるか、1つだけ特定する。
  3. 報告資料には必ず「次はこれをやります」という宣言を添える。

最初は難しく感じるかもしれませんが、小さな改善を繰り返して「数字が変わる瞬間」を一度体験すると、アクセス解析はぐっと楽しくなりますよ。

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