コラム
2025.12.25 アクセス解析
離脱率・直帰率・滞在時間…どれを見ればいい?
アクセス分析のレポートを見ていると、
必ず目に入る指標があります。
- 離脱率
- 直帰率
- 滞在時間
どれも「重要そう」です。
実際、多くのレポートに入っています。
でも、
「で、結局どれを見ればいいの?」
ここで止まってしまうことが多い。
私もそうでした。
数字は追っている。
前月比も見ている。
でも、改善の判断に自信が持てない。
これは知識不足ではありません。
指標の“役割”を整理できていないだけです。
この記事では、ツールに依存しない視点で、
- それぞれの指標は何を表しているのか
- どう使い分ければいいのか
- 上司や関係者にどう説明すれば伝わるのか
を整理します。
目次
アクセス解析で迷う原因は「全部見ようとすること」
アクセス解析が難しく感じる一番の理由は、
すべての指標を理解しようとしてしまうことだと思っています。
実際には、
- すべての指標を毎月チェックする必要はありません
- 役割が被っている指標も多いです
- 見る順番を間違えると、判断を誤ります
まず大事なのは、
「この指標は何を知るためのものか」を分けて考えることです。
離脱率・直帰率・滞在時間は、
似ているようで、見ているポイントがまったく違います。
離脱率とは?ページ単位で見る“最後の行動”
離脱率は、「そのページを最後にサイトから離れた割合」を表す指標です。
つまり、
- そのページで役目を終えたのか
- それとも、次のページへ進ませられなかったのか
これを見るための数字です。
離脱率が高い=悪い、ではない
ここでよくある勘違いが、
「離脱率が高いページはダメ」という考え方です。
たとえば、
- お問い合わせ完了ページ
- 資料ダウンロード完了ページ
- 店舗の地図ページ
こうしたページは、離脱率が高くて当然です。
見るべきなのは、
- 本来、次の行動を促したいページ
- 読んだあと、回遊してほしいページ
こうしたページの離脱率です。
離脱率を見るときの視点
離脱率を見るときは、必ずこの2つをセットで考えます。
- このページの役割は何か
- ユーザーに次に何をしてほしいか
役割を考えずに数字だけを見ると、改善の方向を間違えやすくなります。
直帰率とは?サイト全体の“入口の満足度”
直帰率は、「1ページだけ見てサイトを離れた割合」です。
つまり、
- 最初に見たページで満足したか
- それとも、期待と違ってすぐ離れたか
を測る指標です。
直帰率が教えてくれること
直帰率が高い場合、考えられるのは、
- 検索キーワードと内容がズレている
- ファーストビューで魅力が伝わっていない
- 次に読むページへの導線が弱い
逆に言うと、入口ページの質を見るのに向いている指標です。
離脱率との違いを一言で言うと
- 離脱率:そのページが「最後」になったか
- 直帰率:そのページが「最初で最後」だったか
この違いを押さえておくだけで、数字の見え方がかなり変わります。
滞在時間は「良し悪し」より文脈で見る
滞在時間は、長ければ良い、短ければ悪いと思われがちです。
でも、実際はそう単純ではありません。
滞在時間が短くても問題ないケース
たとえば、
- 営業時間や電話番号を確認するページ
- 地図やアクセス情報のページ
こうしたページは、短時間で目的を達成できる方が良いです。
滞在時間が短い=失敗、ではありません。
滞在時間が長い方がいいケース
一方で、
- ノウハウ記事
- コラム
- 比較・検討用のページ
こうしたページは、ある程度の滞在時間があった方が自然です。
つまり、ページの目的と滞在時間はセットで考える必要があります。
3つの指標を同時に見ると何が分かる?
ここからが一番大事なポイントです。
離脱率・直帰率・滞在時間は、
単体で見るより、組み合わせて見ることで意味が出ます。
例1:直帰率が高く、滞在時間が短い
この場合は、
- 内容が期待と違った
- 読みにくい
- すぐ戻られた
可能性が高いです。
入口ページとして、改善の優先度は高めです。
例2:直帰率は高いが、滞在時間は長い
この場合は、
- 1ページで満足して完結している
- 情報提供としては成功している
可能性があります。
この場合、無理に回遊させる必要はないことも多いです。
例3:離脱率が高く、滞在時間も長い
- しっかり読まれている
- ただし次の行動が弱い
この場合は、
- 関連記事へのリンク
- CTAの位置や文言
を見直す余地があります。
よくある勘違いと数字の落とし穴
数字を改善することが目的になる
これは本当によくあります。
- 直帰率を下げたい
- 滞在時間を伸ばしたい
でも、数字を動かすこと自体が目的ではありません。
あくまで、
- ユーザーが迷っていないか
- 必要な情報にたどり着けているか
その結果として数字があります。
月ごとの増減だけを見る
前月比だけを見て、
- 上がった
- 下がった
で終わってしまうと、次のアクションにつながりません。
- どのページか
- どんなユーザーか
ここまで見て、初めて「意味のある数字」になります。
上司報告では「指標」より「意味」を伝える
上司に報告するとき、指標名をそのまま説明する必要はありません。
むしろ、
- 数字 → 解釈 → 次の打ち手
この順番が大切です。
伝え方の例
×「直帰率が70%でした」
○「最初に見たページで内容を把握できて、そのまま離れている人が多い状態です」
×「離脱率が高いです」
○「このページで読むのが止まっているので、次の導線を強化したいです」
専門用語を噛み砕くこと自体が、Web担当の価値だと思っています。
まとめ:月次レポートを楽にする考え方
毎月レポートを作るとき、
すべての指標を載せる必要はありません。
おすすめは、
- サイト全体:直帰率
- 主要ページ:離脱率
- コンテンツ系:滞在時間
このように、役割ごとに指標を固定することです。
そうすると、
- 毎月見る数字が決まる
- 解釈に迷わない
- 上司にも説明しやすい
という状態になります。
数字をたくさん並べることより、意味のある数字を選ぶことが大切です。
ブンセキーでレポートが変わる
毎月のレポート作成時の
・指標が多すぎて混乱する
・月ごとに見る数字がブレる
・レポートを作るたびに考え直す
こうした状態から、
「この順番で見ればいい」
「この数字を説明すればいい」
その状態を作るための、土台となるレポートがブンセキーです。
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