コラム
2025.11.21 アクセス解析
アクセス数が増えても売上が伸びない理由
「アクセス数は増えているんだけど、売り上げに繋がっていない」
これは、中小企業のWeb担当者をしていた頃の私が、まさに毎月上司に言われていた言葉です。
Googleアナリティクスを開いてアクセス数(セッション数)が伸びているのを見ると、
「これは評価されるだろう」と思っていたのですが、現実はその逆。
アクセスが増える=売上が増える
ではないことに、私はかなり遅れて気付きました。
特に、他業務と兼任でWeb担当をしていると、数字をじっくり読み解く時間はありませんよね。
Googleアナリティクスの用語は難しいし、どこを見れば「売上につながっていない理由」がわかるのかも分かりづらい。
この記事では、同じ悩みを経験してきた者として、
アクセスは増えているのに売上が増えない理由
その原因をどう見つけて改善していくか
を、できるだけ分かりやすく、かつ実務で使える形でまとめます。
目次
アクセス数が増えても売上が伸びない主な理由
アクセス数と売上は“別の指標”で、相関しないことが多いからです。
アクセスは「来店数」。
売上は「購入数」。
リアル店舗でも、「お客さんは増えたけど購入されなかった」という状況はありますよね。
Webでもまったく同じことが起きています。
では、どんな原因があるのでしょうか?
経験上、よくあるのは以下の5つです。
① そもそも「売上につながるユーザー」が増えていない
アクセス数が増えていても、
- 求人情報を探している人
- 誤って流入している人
- ただの情報収集目的の人
ばかりだと、当然売上は伸びません。
② いちばん売上につながるページの離脱率が高い
お問い合わせページ、商品詳細ページなど
“売上の最終ステップ”が弱いケースです。
アクセスが増えても、売上のゴール手前で脱落してしまうと成果は変わりません。
③ モバイルでのUIが悪い
特に中小企業サイトに多い問題です。
- フォームが小さい
- ボタンが押しにくい
- 読み込みが遅い
スマホユーザーが離脱しているのに気付いていないケースは非常に多いです。
④ コンバージョン計測が正しくできていない
Googleアナリティクスの設定をミスしていて、
「実は成果は出ているのに、数値が計測されていない」
というパターンもあります。
アクセス数ばかり見ると、この落とし穴に気付きにくいです。
⑤ 売上に効く導線が弱い
CTAボタンが目立たない、商品比較ができない、安心感が伝わらない…。
「売れるサイトの基本」が欠けていると、アクセスが増えても成果にはつながりません。
【実例】アクセス数アップ → でも売上ゼロだったときに実際に起きていたこと
ここでは、私が担当した案件で起こった“よくあるパターン”を紹介します。
事例①:ブログ記事がヒットしたが、商品ページの閲覧率は1%以下
あるBtoBサービスのサイトで、
SEO記事のアクセスが急増した月がありました。
アクセスは前月比 250%。
しかし、売上はゼロ。
Googleアナリティクスを見てみると…
- ヒットした記事から商品ページへの遷移がほぼ無い
- 読者の多くが情報収集目的
つまり、
売上につながるユーザーではなかった
ということです。
事例②:アクセスの60%がスマホなのに、フォーム完了率はPCの1/5
フォーム入力画面のUIが古いままで、
モバイルでの離脱が多発していました。
- PCの完了率:4%
- スマホの完了率:0.7%
結果として、アクセスは増えているのに売上は横ばい。
事例③:コンバージョンのタグ設定が2週間外れていた
担当者交代やサイト修正で、
コンバージョンタグが外れていることは珍しくありません。
成果が出ているのに「売上ゼロ」と判断してしまい、
報告がズレてしまう…
というのも、本当に“あるある”です。
Googleアナリティクスで「原因」を見つける手順
アクセスではなく、コンバージョンの“前の動き”を見ます。
Googleアナリティクスでは、以下の流れで原因を特定するのが最も効率的です。
① コンバージョン数と、流入元の比較
まず見るべきは「どこから来た人が成果につながっているか」。
おすすめビュー
- レポート > 集客 > トラフィック獲得
- セッションのデフォルトチャネルグループ
- キーイベント(GA4のイベント)
② コンバージョンにつながったページの確認
成果につながるページを把握すれば、
「強化すべき場所」「流入が足りない場所」が明確になります。
おすすめ指標
- レポート > エンゲージメント > ランディングページ
- セッションあたりの平均エンゲージメント時間
- レポート > エンゲージメント > イベント
- イベント名「scroll」 ※scroll イベント = ユーザーがページの90%まで見た
③ モバイルとPCでの差を確認する
売上が伸びない理由の50%は、モバイルUIにあります。
比較方法
- レポート > ユーザー > テクノロジー > ユーザー環境詳細
- 指標を「デバイスカテゴリ」に切り替え、デスクトップとモバイルのキーイベント数を比較
④ どこで離脱しているかを見る
GA4には「経路探索」があります。
チェックポイント
- 商品詳細ページからの離脱
- お問い合わせ画面の離脱ポイントがないか(項目が多い、住所の自動入力がない等)
売上につながる改善を行うポイント(上司報告で使える視点つき)
ここからは、改善ポイントを「上司に報告しやすい形」でまとめます。
① “売上につながるユーザー”を増やす施策を明確にする
上司はアクセス数ではなく、
“売上に直結する行動”が増えることを求めています。
報告するときは、
アクセス数 → 商品ページ遷移率 → フォーム遷移率 → コンバージョン
の流れで見せると理解されやすくなります。
② モバイルUIの改善は、最も効果が出やすい
改善しやすく、成果につながりやすい部分です。
例えば、
- フォームの項目を整理
- CTAボタンの固定化
- ページの速度改善
これらは中小企業サイトでもすぐに実施できます。
③ 成果の“見える化”はLooker Studioで
GA4の画面をそのまま見せると、
上司から「難しい」「よくわからない」と言われます。
Looker Studioで以下をまとめるだけで、
“一気に仕事ができるWeb担当者感”が出ます。
- 月間アクセス
- 商品ページ閲覧数
- フォーム遷移数
- コンバージョン
- 改善ポイントと来月の打ち手
最後に:サイト改善は「積み上げ型」なので焦らなくて大丈夫
アクセス解析は、急に成果が出る世界ではありません。
むしろ、
正しく見て、正しく改善する
この積み上げが半年後に効いてきます。
あなたが今“わからない”と思っている部分は、
ほとんどのWeb担当者が通ってきた道です。
GA4の操作に慣れてくると、数字は自然と読めるようになり、
改善の方向性も迷わなくなります。
焦らず、ひとつずつ積み上げれば大丈夫です。
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