コラム
2026.07.24 アクセス解析
【初心者向け】どこから手をつける?初めてのアクセス解析で最初にやるべき「3つの手順」
「急にWeb担当者を兼任することになったけれど、専門用語だらけで何から手を付ければいいのか全く分からない……。ツールを開いても難しい数字が並んでいるだけで、正直どこをどう見たらいいの?」
本業の業務で手一杯な中、急に「Webサイトの管理もよろしくね」と頼まれてしまうと、本当に困ってしまいますよね。営業や採用、日々の事務作業に追われながら、慣れないWebの数字と向き合うのは本当に大変なことです。
ネットで「アクセス解析 始め方」と調べたり、XやNoteで同じような兼任Web担当者さんの投稿を読んでは、「みんなちゃんと分析して改善までやっていて凄いな……自分はツールを開くことすら億劫なのに」と、落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか。
Google Analyticsなどの画面を開いてみても、「エンゲージメント」「セッション」「表示回数」といったカタカナ用語ばかり。数字の山を前にして「自分には向いていないかも」と苦手意識を感じてしまうのは、ごく自然なことです。
でも、最初に知っておいてほしいのは、アクセス解析で難しい専門知識や複雑な計算は一切必要ないということです。
アクセス解析で迷子になってしまう最大の原因は、スキルの問題ではありません。「膨大な数字の中から、どこを最初に見るべきか」という“見る順番”を知らないだけなのです。
今回は、難しい設定や専門用語に悩まされることなく、兼任のWeb担当者さんが今日から迷わずに進められる「アクセス解析の最初の3ステップ」を、同じ道を歩んできた先輩Web担当者の目線から分かりやすくお伝えします。
この記事を最後まで読めば、ツールを開いて途方に暮れる時間がなくなり、上司にも自信を持ってサイトの現状を報告できるようになりますよ。一緒に無理なく進めていきましょう!
目次
アクセス解析で挫折する最大の理由:なぜ画面を開くと頭が真っ白になるのか?
アクセス解析で挫折してしまう最大の理由は、ツールに表示される大量の数字やグラフを「すべて理解しようとしてしまうから」です。Webサイトの改善に必要なデータは全体のほんの一部であり、最初に確認すべき指標はたった3つに絞られます。
Google AnalyticsやSearch Consoleといったアクセス解析ツールは、非常に多機能で優秀です。しかし、その機能の多さが、初心者にとっては「どこを見ればいいのか分からない」という大きな壁になってしまいます。
ツールを開いたときに頭が真っ白になってしまう背景には、次のような心理的なトラップがあります。
- 専門用語の定義が難しくて混乱する:「ユーザー」と「セッション」の違いや、「表示回数」と「エンゲージメント」の違いを完璧に理解しようとして疲れ果ててしまう。
- 画面のメニューが多すぎる:「集客」「エンゲージメント」「保持」など、左側のメニューを上から順番にクリックしてしまい、結局何が重要なのか見失う。
- 目標(ゴール)が決まっていない:何のために数字を見ているのかが決まっていないため、数字が増えた・減ったに一喜一憂して終わってしまう。
アクセス解析の目的は、ツールを完璧に使いこなすことでも、難しい論文のようなレポートを作ることでもありません。「自社のサイトが今どんな状態なのか」をざっくりと把握し、次の小さな行動を決めることです。
最初に確認するポイントさえ絞ってしまえば、ツールを開く恐怖心は一気に吹き飛びますよ。
【具体例】迷子になる担当者と成果を出す担当者の「画面の捉え方」の違い
成果を出すWeb担当者は、ツールの細かい数値を一つずつ追うのではなく、「入口(集客)」「中身(閲覧)」「出口(成果)」という3つのステップに分けてサイト全体の「流れ」を大まかに捉えています。
具体的に、アクセス解析の画面を見たときに「迷子になってしまう担当者」と「成果を出せる担当者」の考え方の違いを比較してみましょう。
失敗例:データに溺れてしまう「迷子担当者」のパターン
- ツールの見方:管理画面のトップにあるグラフをなんとなく眺め、「今月は先月よりアクセス数が100PV増えたな」「滞在時間が5秒短くなったかも」と細部ばかり気にする。
- 報告内容:「PV数は〇〇で、ユーザー数は〇〇でした。理由はわかりませんがアクセスが少し増えています」と数値の事実報告だけになる。
【上司の本音】
「数字を読み上げられても、それが良い状態なのか悪い状態なのか分からないな……。で、問い合わせや売上にはつながっているの?」
成功例:流れを捉える「成果を出す担当者」のパターン
- ツールの見方:細かい数字は一度無視して、「①どこから人が来て(入口)」「②どのページがよく読まれていて(中身)」「③問い合わせに何件繋がったか(出口)」の流れだけを追う。
- 報告内容:「今月は検索からの流入(入口)が順調で、製品ページ(中身)の閲覧が増えました。その結果、問い合わせ(出口)が目標の5件を達成しました」とストーリーで伝える。
| 比較項目 | 失敗例 (迷子担当者) | 成功例 (成果を出す担当者) |
| 指標の捉え方 | PV数や直帰率など個別の数値に振り回される | 「入口・中身・出口」の流れで捉える |
| 分析にかける時間 | ツールを1時間眺めても改善案が出ない | 画面を見るのは15分だけで状況が分かる |
| 上司からの評価 | 「数字を報告するだけの人」になりがち | 「サイトの課題を整理できている人」と信頼される |
このように、サイトを「1つの流れ」として捉えるだけで、どの数字が本当に大切なのかが自然と見えてくるようになります。
【手順・図解】迷わずに現状を把握する!アクセス解析の「3つの手順」
初めてアクセス解析を行う際は、①成果(問い合わせ・購入)の数を確認する「出口の確認」、②どこから人が集まっているか調べる「入口の確認」、③どのページが読まれているか見る「中身の確認」という3つの手順で順番にデータをチェックします。
Google Analyticsなどの管理画面を開いたら、次の3つのステップ順に確認していきましょう。
手順1:最優先!サイトの「出口(成果の数)」を確認する
何よりも先に確認すべきなのは、サイトのゴールである「成果(コンバージョン)」が今月何件発生したかです。
- 解析ツールにログインしたら、まずは「コンバージョン(またはイベント)」の項目を開きます。
- 今月の「問い合わせ数」「資料ダウンロード数」「購入数」などの合計件数を確認します。
- 先月の数値と比較して、増えているか減っているかをチェックします。
ゴールである「出口」の数が把握できて初めて、次の分析に進む意味が生まれます。
手順2:どこから来た?サイトの「入口(集客ルート)」を確認する
成果の数が分かったら、次はユーザーがどんなルートでサイトにアクセスしてくれたのかを確認します。
- 「集客」メニューから「ユーザー獲得」または「トラフィック獲得」を開きます。
- 流入ルート(チャネル)の一覧を見ます。
・Organic Search:Googleなどの自然検索から
・Direct:ブックマークやURL直接入力から
・Paid Search / Display:インターネット広告から
・Social / Referral:SNSや他サイトのリンクから - 「どのルートからのアクセスが一番多いか」「どのルートが成果に繋がっているか」を確認します。
手順3:何が見られている?サイトの「中身(人気ページ)」を確認する
最後に見るべきは、サイトに訪れたユーザーが「どのページをよく見ているか」です。
- 「エンゲージメント」メニューから「ページとスクリーンの詳細」を開きます。
- 表示回数(PV数)が多い順にページタイトルが並んでいるのを確認します。
- 「トップページ以外で、意図せずよく見られているページ(ブログや特定の製品ページなど)」がないかチェックします。
この「①出口(成果)→ ②入口(集客)→ ③中身(人気ページ)」の順番さえ守れば、複雑なツールの中でも迷子にならず、15分程度でサイトの全体像を正確に掴むことができます。
上司報告で使えるコツ!難しい用語を使わずに伝わるレポート報告術
上司へアクセス解析の結果を報告する際は、Google Analyticsの専門用語を「日常のビジネス用語」に置き換え、「現状の成果」「要因」「来月のアクション」の3点だけを簡潔に伝えるのがコツです。
上司に報告するときに、「エンゲージメント率が〜」「セッション数が〜」と専門用語を使ってしまうと、上司は理解できずにストレスを感じてしまいます。 社内報告では、専門用語を以下のように噛み砕いて翻訳して伝えましょう。
- セッション数・ユーザー数 ➔ 「訪問者数(サイトに来た人数)」
- コンバージョン ➔ 「成果(問い合わせ・資料請求の件数)」
- Organic Search ➔ 「Googleなどの検索からの集客」
- エンゲージメント ➔ 「しっかりとページを読んでくれた割合」
そのまま使える!上司向け口頭報告のテンプレート
「今月のWebサイトの状況について、要点だけ1分でご報告いたします。
今月の成果ですが、Webからの問い合わせは『8件』となり、先月(5件)より3件増加しました。
要因としましては、検索(Google等)からの訪問者数が前月比120%と順調に伸びているためです。特に先月更新した『製品の選び方ガイド』のページがよく読まれており、そこから問い合わせに繋がっています。
来月は、この人気ページの最後にお問い合わせボタンを追加し、さらにお問い合わせ数を増やせるよう改善を行います。
詳細な数字をまとめた簡易レポートをメールでお送りしましたので、お時間のある際にご確認ください!」
このように「成果」「理由」「次のアクション」に絞って報告することで、上司は「この担当者はサイトの状態をしっかり把握して、改善まで考えてくれているな」と安心し、あなたへの信頼度が格段にアップします。
まとめ:アクセス解析は「見る場所を絞る」のが成功の近道!負担を減らして成果を出そう
本業と兼任でWeb担当者を務めるあなたにとって、アクセス解析のツールを完璧にマスターする必要はありません。
- ツールの全データを追おうとしない。見るべきポイントは「入口・中身・出口」の3つだけ!
- ①成果の数(出口)➔ ②どこから来たか(入口)➔ ③人気ページ(中身)の順番で確認すれば迷子にならない。
- 上司への報告は専門用語を使わず、「成果・要因・来月のアクション」をセットでシンプルに伝える。
アクセス解析は、やり方さえ覚えてしまえば決して怖いものではありません。毎回ツールを開いてパニックになる時間を無くし、必要最低限のポイントだけをサクッと確認する習慣を身につけていきましょう。
浮いた時間と気持ちのゆとりを、本業の業務や、サイトをより良くするためのアイデア作りに使ってくださいね。応援しています!
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