コラム
2026.07.10 データポータル
データポータル(旧Looker Studio)は「作る」より「見る」のが重要!改善点が見つかる5つの分析視点
「データポータル(旧Looker Studio)を使って、がんばって上司向けのきれいなレポート画面を作ってみた。……でも、いざ画面を眺めてみても、『ふーん、今月はアクセス数がこれくらいか』で終わってしまい、次にサイトのどこをどう直せばいいのか分からない」
本業の合間にWeb担当を兼任していると、きれいなレポートを構築するだけで力尽きてしまいがちですよね。ネットで他の担当者さんの投稿を読んでは、「みんなダッシュボードを使いこなしてサイトをどんどん改善していてすごいな。自分はグラフを毎月更新する作業だけで手一杯だし、そもそもこの難解な数字からどうやって改善点を見つければいいんだろう……」と、一人でため息をついてしまう気持ち、私も本当に痛いほどよく分かります。
データポータル(旧Looker Studio)を活用したアクセス解析において最も重要なのは、きれいなレポート画面を「作る」ことではなく、完成した画面から「売上やお問い合わせを増やすための具体的な次の行動(改善点)」をいかに素早く見つけ出して「見る」かという、データ活用の視点を持つことです。
高額なコンサルタントを雇ったり、複雑な統計学を勉強したりしなくても、レポートの見方のポイントさえ押さえておけば、社内の誰もが気づかなかった「隠れたお宝ページ」や「早急に直すべき穴あきページ」が驚くほどクッキリ見えるようになります。
今回は、専門知識ゼロの兼任Web担当者でも今日からすぐに実践できる、データポータル(旧Looker Studio)を使ったホームページの改善点の見つけ方と5つの分析視点を、同じ苦労を乗り越えてきた先輩Web担当者の視点から分かりやすく丁寧にお伝えしますね!
目次
レポートを「作る」より「見る」のが重要な理由:ダッシュボードは現状を綺麗に見せる道具ではなく、サイトの弱点を見つけるための地図だから
データポータル(旧Looker Studio)においてレポート画面を「作る」ことよりも「見る」ことが圧倒的に重要な最大の理由は、どれほど見た目が美しいダッシュボードであっても、そこからホームページの売上や反響を伸ばすための「次の具体的な改善アクション」を導き出せなければ、レポート作成に費やしたすべての時間が無駄になってしまうためです。
多くの兼任Web担当者さんが、「上司に怒られないような見栄えの良い資料を作ること」をゴールにしてしまいがちです。しかし、本来の目的は「ホームページを使って会社の利益を増やすこと」のはずですよね。
- 作業の目的を履き違えない:グラフをきれいに並べるのは、データポータル(旧Looker Studio)というツールの役割です。私たちの本当の仕事は、その並んだグラフの波形から「なぜ今月はお問い合わせが減ったのか」というお客様の心の動きを読み取ることです。
- 迷子にならないための地図にする:何千ページもあるホームページを闇雲に手直しするのは不可能です。データを正しく「見る」ことで、「最優先で修正すべき、問題のある1ページ」をピンポイントで特定できるようになります。
- 時間効率を最大化する:分析の視点をあらかじめ決めておけば、毎月ダッシュボードを眺める時間はわずか10分で済むようになります。残った貴重な時間を、ブログの更新や本業の業務にあてることができるようになります。
上司から「で、このきれいなグラフから何が分かったの?」と突っ込まれたときに、「アクセス数はこれくらいです」と事実をオウム返しにするのではないですよ。「ここにお客様が迷子になっている原因があるので、ここを直します」と、堂々と次の作戦を提案できるようになるための、大切なデータ活用の第一歩です。
【具体例】データが宝の持ち腐れになる人と、売上アップのヒントを次々見つける人の決定的な違い
データポータル(旧Looker Studio)を単なる「数字の記録帳」として使っている人はサイトの成果をいつまでも伸ばせませんが、正しい分析方法を知っている人は、同じ画面を見るだけで「お問い合わせの確率を2倍にするヒント」を次々と見つけ出すことができます。
レポートの数値をそのまま眺めるだけの「対策なしの担当者」と、5つの視点を持ってデータを活用する「改善ができる担当者」の、実際の社内会議での会話の具体例を比較してみましょう。
担当者Aさん(レポートを「作る」だけで満足している場合)
- 上司:「今月のデータポータル(旧Looker Studio)のレポートを読んだけど、ブログ記事のアクセスがすごく増えているね。でお問い合わせはどうして増えないの?」
- Aさん:「ええと、画面を見る限りでは、全体の訪問者数は先月より1,500人増えています。でもお問い合わせフォームに進んだ人は5人だけでした。理由はちょっと専門的なのでよく分かりません……。来月も引き続き数字を監視します!」
- 結果:上司からは「数字を集計しているだけで、何も考えていない担当者だな」と思われてしまいます。Aさん自身も、何を直せばいいか分からずモヤモヤしたままです。
担当者Bさん(「見る」重要性を理解し、分析の視点を持っている場合)
- 上司:「ブログ記事のアクセスがすごく増えているね。でお問い合わせはどうして増えないの?」
- Bさん:「はい、まさにその原因をデータポータル(旧Looker Studio)で特定いたしました!こちらの表をご覧ください。今月アクセスが急増したブログ記事は、実は『読んだ人の90%が、10秒以内にそのままサイトを去っている(直帰率が異常に高い)』という状態です。
リアルなお店に例えるなら、店先に置いた看板を見てたくさんのお客さんが中に入ってきてくれたものの、レジや商品棚への案内看板(リンク)がどこにあるか分からず、みんな入り口で回れ右をして帰ってしまっている状態です。
アクセス自体は集まっているので、来週中にこのブログ記事のすぐ下に『まずは無料お見積もりはこちら』という目立つボタンを設置します。これで、入り口で帰ってしまっていたお客様を、確実にお問い合わせへ誘導します!」 - 結果:上司は「お、うちのWeb担当は頼りになるな!すぐにその修正を進めてくれ」と大絶賛。明確な根拠があるため、次の改修作業のOKもその場でスムーズに勝ち取ることができます。
いかがでしょうか?同じデータポータル(旧Looker Studio)の画面を見ているのに、着眼点(分析方法)を少し変えるだけで、上司への説得力も、自分が次にやるべき作業の明確さも、天と地ほどの差が出ることが分かりますよね。
【手順・図解】これだけ見ればOK!ホームページの改善点がザクザク見つかる5つの分析視点
データポータル(旧Looker Studio)を使ってホームページの具体的な改善点を見つけ出すには、「集客経路の質」「直帰率の高いページ」「コンバージョンに貢献している経路」「閲覧の滞在時間」「リピーターの動き」という5つのシンプルな分析視点に絞ってデータをフィルタリングしていく方法が最も確実です。
Google AnalyticsやSearch Consoleの難しい管理画面に迷い込むことなく、データポータル(旧Looker Studio)のダッシュボード上でチェックすべき5つのポイントを、手順を追って分かりやすく解説します。
視点1:アクセス数の「量」ではなく「集客経路の質」を見る
まずは、どこからやってきたお客様が、本当にお問い合わせに繋がっているのかの「質」を見極めます。
- データポータル(旧Looker Studio)で、「セッションの主のメディア(Google検索、SNS、広告など)」と「コンバージョン数(お問い合わせ数)」を並べた表を表示します。
- 「アクセス数は一番少ないのに、なぜかお問い合わせが3件も出ている経路(例:特定の業界ブログからのリンクなど)」がないか探します。
- 【改善点の見つけ方】:アクセスが大量にあるのに成果がゼロの経路は放っておき、逆に「アクセスは少ないけれど成果が出ている質の高い経路」に対して、もっと予算をかけたり、露出を増やしたりする施策を打ちます。
視点2:人気なのにすぐ帰られている「直帰率が高いページ」を見つける
せっかくGoogle検索などで上位に表示され、たくさんの人が読みに来ているのに、1ページだけ見て帰られている「もったいないページ」を救い出します。
- レポートの表に「ページタイトル」「表示回数(PV)」「エンゲージメント率(または直帰率)」を並べます。
- アクセス数がトップ5に入る人気ページの中で、エンゲージメント率が明らかに低い(目安として40%以下、つまり直帰率が60%以上でお客様がすぐ帰っている)ページを見つけます。
- 【改善点の見つけ方】:そのページは「最初のお客様との出会いの場」として大成功していますが、次に読むべきページへの案内(バナーやリンク)が足りていません。ページの文末や途中に、関連する施工事例やサービス紹介へのリンクを大きく設置して、サイト内を回遊してもらうように直します。
視点3:お問い合わせの直前に読まれている「コンバージョン貢献度の高い経路」を特定する
お客様が最終的にお問い合わせボタンを押す直前に、一体どのページを読んで納得したのかという「最後の決め手」になったページを特定します。
- 「コンバージョンに至ったユーザーが閲覧したページ」のランキング、または「お問い合わせ完了ページの1つ前のページ」を集計した表を確認します。
- 会社概要や料金ページに混ざって、特定の「社長の想いを書いたブログ記事」や「ニッチな技術の解説ページ」が上位に入っていないかチェックします。
- 【改善点の見つけ方】:そのページこそが、お客様の背中を最後にポンと押した「営業エース」のページです。その重要なページへ、トップページやメニュー画面からもっと簡単に辿り着けるようにリンクの動線を太くしてあげましょう。
視点4:数字のウソを見抜く「閲覧の滞在時間」を掛け合わせる
アクセス数(PV)の多さに騙されず、本当にお客様がじっくり読んで納得してくれているページを滞在時間から炙り出します。
- レポートに「平均エンゲージメント時間(滞在時間)」の指標を追加します。
- アクセス数は月間50回程度と非常に少ないけれど、平均滞在時間が「3分以上」と異常に長く、熱心に読まれているページを探し出します。
- 【改善点の見つけ方】:アクセス数が少なくても、滞在時間が長いページは「コアなファン(顕在層)」に深く刺さっている証拠です。このページへ繋がるキーワードでGoogle広告を出したり、メルマガで紹介したりして、アクセス数の分母を増やすだけで、問い合わせがボコボコと増えるようになります。
視点5:「新規のライト顧客」と「常連のリピーター」の比率の波を見る
あなたのホームページが、一見さんばかりの使い捨てサイトになっているか、何度も通ってくれるファンサイトになっているかを定点観測します。
- ドーナツグラフや円グラフで「新規ユーザー(New User)」と「リピーター(Returning User)」の割合を並べます。
- BtoBの製造業やルート営業のビジネスであれば、リピーターの割合が30%〜40%程度あるのが健全な状態です。
- 【改善点の見つけ方】:もしリピーターが極端に少ない場合は、一度名刺交換したお客様や既存顧客がサイトに戻ってくる理由(事例の更新や役立つコラム)が不足しています。既存のお客様向けにお役立ち資料のダウンロードページを新設するなどの対策を検討します。
この5つの視点を毎月のレポートチェックのルーティンにするだけで、あなたの頭の中には「ホームページをどう育てればいいか」のアイデアが次から次へと溢れてくるようになりますよ。
上司報告で使えるコツ:「ただの数字の共有」を「前向きな改善提案」に変えて、上司の信頼を100%勝ち取る技術
上司へデータポータル(旧Looker Studio)の画面を見せて月次報告をする際は、グラフの数字をそのまま読み上げるのではなく、「データから見つかったホームページの弱点はここで、それを解決するために来月はここを直します」という、次の改善アクションとセットで報告するのがコツです。
Webの知識がない上司や経営層は、レポートの細かい折れ線グラフや棒グラフを見せられても、「うーん、で、結局うちは儲かっているの?悪いの?」ということしか気になりません。
- アドバイス:数字の増減の理由を、リアルなお店の「接客」や「店舗のレイアウト」に翻訳して伝えてあげましょう。上司はあなたの経営的な視点を持った丁寧な仕事ぶりに、深く納得して感心してくれます。
上司が頼もしそうにあなたの報告を絶賛するコメント例
「今月のホームページの月次報告ですが、データポータル(旧Looker Studio)の最新レポートをもとに、サイトの売上を伸ばすための『最大のボトルネック(改善点)』を1箇所特定いたしました。
こちらのグラフをご覧の通り、今月はブログのアクセス数が前月比で1.5倍に増えております。しかし、残念ながらお問い合わせの件数は横ばいでした。この原因をさらに深掘りして調べたところ、アクセスが集中している『製品Aの選び方コラム』のページにおいて、平均滞在時間が15秒と非常に短く、読者の85%がそのままページを閉じて帰ってしまっていることが分かりました。
リアルなお店に例えるなら、『表の看板を見てお店の中にたくさんのお客さんが入ってきてくれたけれど、店内の通路が分かりにくく、お目当ての商品の棚に辿り着けないまま、みんな入り口で怒って帰ってしまっている』という大変もったいない状態です。
これはサイトのデザイン全体が悪いのではなく、この人気コラムのページから『製品Aの詳細ページ』へ進むための案内ボタン(動線)が足りていないことが原因です。
そこで来月は、このブログ記事の途中と文末の2箇所に、お申し込みページへ直結する分かりやすいバナーボタンを新設する改修を行います。アクセスという集客の土台はすでにできておりますので、この動線を綺麗に整えてあげるだけで、来月はお問い合わせ数を現在の1.2倍に引き上げられる見込みです。こちらの修正作業を進めてもよろしいでしょうか。」
このように、データポータル(旧Looker Studio)の数値を「これからの会社の投資(時間やお金)の無駄を無くし、成果を確実に刈り取るための根拠」に変えて説明できれば、上司はあなたの業務改善のセンスを大絶賛し、Web運用の予算や提案を二つ返事で承認してくれるようになりますよ。
まとめ:グラフ作成の作業員はもう終わり。綺麗に磨いたレポートで、自信を持ってサイトを育てよう
アクセス解析は、データポータル(旧Looker Studio)のレポート画面を組み立てる作業から解放され、並んだ数字の裏側にある「お客様の心の動き」を読み解き始めたときが、本当に楽しいスタートラインです。
- レポートは「作る」ことよりも、次の改善点を見つけ出すために「見る」ことの方が100倍重要。
- 「集客経路の質」や「人気ページの直帰率」など、5つのシンプルな分析視点を持つだけで、専門知識がなくても課題がクッキリ見える。
- 上司への報告は「数字の読み上げ」を卒業し、「お店のレイアウト改善案」として次のアクションを提案する。
ホームページは、あなたの会社の「デジタル上の大切な店舗」です。 誰のために作っているのか分からない複雑なレポート作りに追われる毎日は今日で終わりにして、綺麗に整理されたダッシュボードを賢く眺めながら、「次のお客様のために、どこを居心地よく直そうかな?」と、前向きなサイト改善を一歩ずつ楽しんで進めていきましょうね!
分析画面の構築はプロにお任せ!自動レポート配信サービス「ブンセキー」
「アクセス解析のデータから改善点を見つけたいけれど、そもそもLooker Studioのレポート画面を自分で作ったり、毎月のデータ連携を設定したりする時間すら惜しい……」
他の業務をいくつも抱えながらWeb担当を兼任していると、本当に1分1秒が惜しいですよね。そんなあなたのためのサービスが、自動レポート配信サービス「ブンセキー」です。
「ブンセキー」はビジネスに本当に必要な「前月の新規ユーザー数」「リピーター数」「成果」という重要指標だけを、きれいに抽出したレポートとしてお届けします。
「レポートの画面設計に悩んだり、複雑なシステム連携に追われたりする時間」をゼロに。
「ブンセキー」の分かりやすいデモ画面で、あなたの報告業務とサイト改善の毎日がどれだけ快適になるか、ぜひ体感してみてください。