GA4の数字がひと目でわかる。初心者向けの自動配信レポート

コラム

2026.01.30 アクセス解析

Web担当者が知っておくべき「数字の伝え方」講座

「アクセス解析のレポートを作ったけれど、上司に『で、結局どうなの?』と言われてしまった」
「数字が並んでいるだけで、自分でも何を改善すればいいのか分からない……」

Web担当者を任されたばかりの頃、私も全く同じ壁にぶつかっていました。
他の業務の合間に慣れないGoogle Analyticsを開き、カタカナの用語と格闘して、なんとかExcelに数字をまとめる。
自分なりに一生懸命作った資料なのに、いざ報告すると反応はイマイチ。

ネットで「伝わるレポート術」を検索しては、専門家の高度すぎるテクニックに
「そんなの無理だよ……」と肩を落としていました。

でも、ある時気づいたんです。
上司や周囲が求めているのは「きれいなグラフ」ではなく、「その数字が自分たちのビジネスにどう関係しているか」という言葉の翻訳だったんです。

この記事では、忙しくて勉強する時間が取れない兼任担当者のために、難しい解析用語を「伝わる言葉」に変え、上司の評価を劇的に上げる「数字の伝え方」を伝授します。

「数字だけ」のレポートが誰にも読まれない理由

アクセス解析レポートが読まれない最大の原因は、データの「羅列」になっており、読み手に「次のアクション」を想像させる言葉が欠けているからです。

Webに詳しくない上司にとって、Google Analyticsなどの「セッション」や「エンゲージメント」といった言葉は、ただの記号に過ぎません。
記号が並んだ資料を見せられても、上司は「だから何?」「で、予算を増やすべきなの?」という判断ができないのです。

  • 専門用語をそのまま使っている
  • 「増えた・減った」の事実しか書いていない
  • 「サイトがどうあるべきか」の視点が抜けている

これらに心当たりがあるなら、それはチャンスです。
伝え方を少し変えるだけで、あなたのレポートは「価値あるビジネス資料」に変わります。

【実践】数字を「伝わる言葉」に翻訳する3つの具体例

アクセス解析における「数字の伝え方」の極意は、解析ツールの用語を「日常のビジネス用語」に置き換えて説明することにあります。

ここでは、よくある3つのパターンで翻訳のコツを見ていきましょう。

① 「ユーザー数」を翻訳する

  • × ダメな伝え方:「今月のユーザー数は前月比120%でした」
  • ○ 伝わる伝え方:「先月よりも、新しくサイトを知って来てくれたお客さんが2割増えました

② 「流入経路」を翻訳する

  • × ダメな伝え方:「Organic Searchからの流入がメインです」
  • ○ 伝わる伝え方:「広告を使わずに、Googleなどの検索から自発的に探しに来てくれた人が、全体の7割を占めています」

③ 「キーイベント(旧コンバージョン)」を翻訳する

  • × ダメな伝え方:「キーイベント率が0.5%向上しました」
  • ○ 伝わる伝え方:「サイトに来た人のうち、問い合わせに至る「当社に興味を持っているお客さん」の割合が上がりました。 ページの案内を分かりやすくした効果が出ています」

【手順】10分で完成!伝わる報告資料の基本テンプレート

伝わるレポートは、デザインの美しさよりも「事実(数字)」「解釈(理由)」「行動(次の一手)」の3つのステップが整理されていることが重要です。

これらを1枚のLooker StudioやPowerPointにまとめる際、以下の構成で書いてみてください。

手順1:まず「結論」を1行で書く

資料の冒頭に「今月は順調だったのか、課題があったのか」を一行で書きます。
(例:今月はSNSからの集客が好調で、過去最高の問い合わせ数となりました)

手順2:主要な3つの指標だけを見せる

あれこれ並べず、「ユーザー数」「セッション数」「キーイベント数」だけをグラフで見せます。

ユーザー数、セッション数、キーイベント数のグラフ

手順3:コメント欄で「翻訳」する

グラフの横に、以下のようなコメントを添えます。

【今月の振り返り】

  • 事実:問い合わせが先月より10件増加。
  • 理由:新しく公開した「お客様の声」ページがよく読まれており、信頼感に繋がったようです。
  • 次の一手:来月は別の事例も追加し、さらにこの流れを強化します。

上司を納得させる!データを使った「納得感」の出し方

社内提案や報告で納得感を得るためには、単一の数字を見せるのではなく、複数のデータ(Search ConsoleとGoogle Analyticsなど)を組み合わせて「物語」を作ることが有効です。

上司が納得するのは、「なぜそうなったのか」の裏付けがある時です。

データの「組み合わせ」例

  • 検索順位 + ユーザー数
    「Search Consoleを見ると、『◯◯(キーワード)』の順位が上がった結果、Google Analyticsでの訪問者が増えています。このキーワードを狙った施策は正解でした」
  • 流入経路 + キーイベント
    「SNSからの人は多いですが、実際の問い合わせに繋がっているのは検索からの人です。来月は検索対策にリソースを集中させます」

このように、点と点をつなげて「だからこうしたいんです」という提案に変える。これが、Web担当者に求められる「データコミュニケーション」の正体です。

まとめ:アクセス解析は「会話」を円滑にする道具

アクセス解析は、決してあなたを苦しめるためのテストではありません。
あなたと上司、あるいはチームメンバーとの間で「今の状況」を正しく共有し、無駄な議論を避けるための「共通言語」です。

  1. 用語を日常の言葉に翻訳する
  2. 事実・理由・次の行動をセットにする
  3. 完璧を目指さず、重要な数字の変化だけを伝える

この3つを意識するだけで、あなたの報告は劇的に変わります。 まずは、今度の報告で「ユーザー数」を「お店に来た人数」と言い換えることから始めてみませんか?

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