コラム
2025.12.12 アクセス解析
月次レポートで見るべき「KPI」と「KGI」の違い
「上司にレポートを出すたびに “で、結局うちはどうなの?” と聞かれる…」
「GA4を見ると数字はあるけれど、何を見たら“成果”なのか分からない…」
もしあなたがこんなモヤモヤを抱えた経験があるなら、この記事はきっと役に立ちます。
私も、もともと“なんちゃってWeb担当者”としてスタートしたので、
GA4やLooker Studioの数字を前に固まってしまう気持ち、めちゃくちゃ分かります。
そしてある日、上司に言われるんですよね。
「数字の説明はいらん。何が良くて、何が課題なのか教えて」
…いや、その“何が”が分からないから困ってるんですってば。
そんな私をラクにしてくれた考え方が 「KPI」と「KGI」 でした。
月次レポートを作るとき、この二つの考え方があるかないかで
レポートの“説得力”は大きく変わります。
そして、数字が苦手でも「成果報告として通用するレポート」が作れるようになります。
この記事では、
KPIとKGIの違い → Webレポートでの使い方 → ありがちな勘違い → 上司が理解しやすくなるコツ
の流れで、月次レポートのモヤモヤを整理していきます。
数字が苦手でも大丈夫。
“先輩Web担当者としての視点”で、読みやすくお伝えしますね。
目次
KPIとKGIの違い
KGIは目的(ゴール)、KPIはその目的に近づいているかを図る中間指標です。
まずは、完璧に理解していなくてもOK。
この一文さえ押さえておけば8割はクリアです。
KGI(Key Goal Indicator)=最終的に達成したい成果の数字
例)
- 問い合わせ数を「月50件」にする
- 資料DLを「前月比130%」にする
- 売上を「前年比150%」にする
KGIは 「上司や会社が求める成果」そのもの に直結します。
KPI(Key Performance Indicator)=KGIを達成するための途中経過
例)
- 自然検索の流入を増やす
- サービスページの閲覧率を上げる
- CVにつながる導線のクリック率を改善する
- コンテンツ閲覧時間を増やす
KPIは “今やっている施策が意味あるのか?” を判断するための指標です。
両者の関係は「登山」で例えると分かりやすい
- KGI=山頂
- KPI=山頂に向かうルートの途中のポイント
山頂(KGI)を決めずに歩き始めると、どこに向かっているのか分からず迷子になります。
逆に、途中のポイント(KPI)を決めないと、道に迷って同じ場所をぐるぐる回ります。
レポートで数字を出すだけの“数字職人”にならないためにも、
この関係性を押さえることが最重要です。
Web担当者がよくつまずく「KPI」問題
ここからが、多くのWeb担当者がつまずくポイントです。
実は、KPIは “自分の判断だけ” で決めてしまうと失敗します。
なぜか?
KPIは「上司のKGIを実現するために必要な指標」だから。
自分が追いたい数字ではなく、上司が求める成果につながる数字である必要があります。
よくある失敗①:PVをKPIにしてしまう
Web担当者あるあるの代表例です。
PVが増えても、問い合わせが増えなければKGIには貢献していません。
PV → 流入が増加 → しかしCVには影響なし
これは“KPIとして弱い指標”です。
よくある失敗②:CVと直接つながらない指標を選んでしまう
- SNSフォロワー数
- ブログ更新数
- 滞在時間
- 直帰率
これらは 「良い状態」かどうかを判断するヒントにはなる ものの、
KGIとの因果関係を説明しづらいケースが多いです。
正しいKPIは「上司の質問に答えられる指標」
月次レポートで上司が知りたいことは、ほぼこれです。
- 今月の成果(KGI)はどうだった?
- その成果は、何をしたから実現した?
- 課題はどこにある?
- 来月どこに手を入れる予定?
つまりKPIは、
“②と③を説明するための数字” になって初めて意味があります。
具体例で考えてみる
KGI「問い合わせ数を月50件にする」の場合
ここでは一番イメージしやすい「問い合わせ数」を例にします。
まず、KGIを設定する
例:問い合わせ数を“月50件”にする
次に、KGIを達成するためのKPIを分解する
問い合わせが増えるためには、ざっくり言うと
- サイトに来てもらう(流入)
- 問い合わせページにたどり着いてもらう(導線)
- 問い合わせフォームを完了してもらう(CV)
という流れが必要です。
この3つに対して、
“どこが弱いと問い合わせが増えないのか” を分析してKPIを置いていきます。
よく使うKPI例
KPI①:自然検索の流入数
理由:SEOからの流入はCV率が安定しやすいから。
KPI②:サービスページ(CVページ)の閲覧数
理由:サービスページを読まなければ問い合わせが起きないから。
●KPI③:問い合わせ導線のクリック率
理由:導線がクリックされないとフォームに辿り着かないから。
●KPI④:フォーム入力完了率
理由:フォーム改善が必要か判断しやすいから。
KGIとKPIは「セット」で語れると強い
例:
今月は問い合わせ数(KGI)が40件 → 目標未達。
原因は、サービスページの閲覧数(KPI②)が前月比70%と落ちたため。
一方、導線クリック率(KPI③)は前月比+10%で改善傾向。
来月はサービスページへの内部導線を強化する。
こういう“因果関係の説明”ができると、
上司は「状況が分かった。改善計画も見えている」と納得してくれます。
GA4/Looker Studioで月次レポートを見るときに使う指標
ここでは、「難しい数字は苦手…」というWeb担当者向けに、
最低限これだけ見ればKPI/KGIレポートになる指標 を紹介します。
KGIとして使う指標
- コンバージョン数
- コンバージョン率
- 資料DL数
- 問い合わせ数
(※GA4ではイベントとして取得している前提)
KPIとして使う指標
KPI①:ユーザー数(流入量)
例)自然検索・SNS・広告などのチャネル別に分解
KPI②:ページ閲覧数(サービスページ)
例)/service、/contact など
KPI③:CV導線のクリック数
例)お問い合わせボタンのイベント
KPI④:フォーム完了率
例)form_submitイベント
上司が“分かりやすい”と感じるレポートのコツ
KPIとKGIを設定しても、“書き方”が間違うと伝わりません。
私が上司に何度も言われて学んだコツは3つ。
数字の前に「結論」を書く
悪い例:
「今月のユーザー数は〜、前月比は〜でした。」
良い例:
「今月の問い合わせは減少。その原因はサービスページの流入減でした。」
KPIは「増減の理由」だけを伝える
上司は数字の詳細に興味はありません。
知りたいのは“なぜそうなったのか”。
KGIの結果 → KPIの理由 → 来月のアクションの順番で語る
たとえば……
結論:問い合わせ数(KGI)は前月比80%。
理由:サービスページ閲覧数(KPI②)が減少。
次のアクション:SEO強化の記事を2本追加し、内部リンクを調整する。
この型を守るだけで、
「レポートが読みやすくなった」「状況がすぐ分かる」と言われるようになります。
よくある質問(FAQ)
Q1:KPIはいくつ必要?
A:多くても3〜5個が目安です。
多すぎると“何が大事なのか”分からなくなります。
Q2:KPIは途中で変えていい?
A:むしろ変えたほうがいいです。
施策が変わると、追うべき数字も変わるからです。
Q3:KPIとKGIが連動しているか確かめるには?
A:Looker Studioで「指標ごとの増減とCVの関係」を並べて見るのが最速です。
まとめ
KPIとKGIの設定は、正解が一つだけではありません。
事業によって違うし、上司の価値観でも変わります。
だから、最初から完璧を目指す必要はありません。
大事なのは、
- KGI(ゴール)を明確にする
- KGIにつながるKPIを3〜5個だけ設定する
- 月次で“増減の理由”を確認する
- 改善アクションを一つだけ決める
- 続ける
この5つだけです。
数字が苦手でも大丈夫。
あなたのレポートは、今日からもっと “伝わるレポート” に変わります。
そしてもし、数字の整理で時間が溶けてしまうなら、
ブンセキーのような自動レポートサービスに頼ってみるのも全然アリです。
あなたのレポート作成の時間が減れば、
改善施策を考える時間が増えて、成果にもつながりやすくなります。
月次レポートの負担を少しでも減らして、
“数字に追われるWeb担当者”から抜け出していきましょう!
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Web担当者が月次レポートでまず悩むのが
「数字…どこから拾えばいいの?」問題です。
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「状況を整理したうえで“どこに効いているか”を説明する」もの。
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