コラム
2025.12.05 Google Analytics/GA4
GA4の「ユーザー数」と「セッション数」って何が違うの?
「GA4の画面を開いたら、“ユーザー数”と“セッション数”って似たような数字が並んでいてよくわからない…」
あなたも、そんなモヤモヤを感じていませんか?
私も最初は同じでした。
Web担当になったばかりの頃は、GA4の言葉がどれも難しく見えて、
「どれを報告したらいいのか?」
「この数字が増えたら成功と言えるのか?」
と毎日のように悩んでいました。
でも、実はこの 「ユーザー数」と「セッション数」 の違いさえ理解できれば、
GA4で数字を見るのがぐっとラクになります。
今回は、GA4初心者の方でも必ず理解できるよう、
できるだけ専門用語を使わずに、できるだけ実例を交えて説明します。
上司に「この数字はこういう意味です」と自信を持って説明できるようになるはずです。
目次
ユーザー数とセッション数の違い
- ユーザー数=実際に訪れた人の数(人ベース)
- セッション数=訪問の回数(行動ベース)
同じ1人でも、
- 朝に見た
- 昼にもう一度開いた
- 夜にスマホで調べ直した
このように複数回アクセスしたとすると、
ユーザー数は1のまま、セッション数は3になります。
なぜ数字がズレるのか?具体例で理解する
GA4初心者の方が必ずつまずくのが、
「なんでユーザー数よりセッション数のほうが多いの?」
という疑問です。
これは、“人”と“行動”の違い をイメージすると理解しやすいです。
例1:同じ人が1日に3回アクセスした場合
| アクセス状況 | ユーザー数 | セッション数 |
|---|---|---|
| 朝にアクセス | 1 | 1 |
| 昼に再訪問 | 1 | 2 |
| 夜にスマホで再訪問 | 1 | 3 |
結論: ユーザー数は1、 セッション数は3となります。
例2:同じページを長く見ていてもセッションが切れるパターン
セッションには“終了条件”があります。
GA4では次の場合にセッションが終了します。
- アクセスが30分以上途切れたとき
ユニバーサルアナリティクス(UA)時代は
日付を跨いだ場合もセッション終了とみなされていましたが、
GA4では日付を跨いでもセッションが切れることはなく、1つのセッションとして継続されます。
例3:同じユーザーでもデバイスが違う場合
これは意外と見落とされがちです。
- 自宅ではPC
- 外出先ではスマホ
- 電車ではタブレット
GA4はクッキーなどの情報でユーザーを判定しているため、
これらはすべて 別ユーザーとして計測される可能性があります。
例:
PC → スマホ → スマホアプリ
=別ユーザー3人と数えられることもある
ただし、会員IDなどをサイト側で取得し、GAに設定している場合は、
デバイスやブラウザが違っても同一ユーザーと認識されます。
例4:集客施策をするとセッション数が急増しやすい
- メルマガ
- X・Instagramの投稿
- リスティング広告
- キャンペーンLP
これらは「短期間に何度もアクセスする人」が増えるため、
ユーザー数よりもセッション数の増加が目立ちやすいです。
GA4の画面でユーザー数とセッション数を確認する手順
「実際にどこを見ればいいの?」
という人向けに、GA4の画面キャプチャを挿入しながら手順をまとめます。
手順1:ユーザー数とセッション数を確認する
- レポート → ライフサイクル → 集客 → ユーザー獲得
- 「ユーザーの最初のデフォルトチャネルグループ」を選択する
- 流入チャネルごとの「総ユーザー数」「セッション数」を確認する

手順2:期間を変えてデータを比較する
上司への報告では、必ず「前月比」「前年比」を見ておくと説明しやすいです。
- 右上の期間選択をクリック
- 「比較」をオンにする
- 「前の期間」または「前年」を選択し、数値差を確認する

上司への報告で使える“説明テンプレート”
Web担当者が一番困るのは、
「数字の変化をどう説明するか?」
という部分ではないでしょうか。
私も最初は言葉が出てこず、
「ユーザー数は…まぁ増えました。セッション数も…増えました」
のような報告しかできませんでした。
そこで、実際に私が使っている“説明テンプレート”を共有します。
テンプレ1:アクセス全体が増えたとき
「ユーザー数が〇%増加しました。
特に自然検索からの訪問が増えており、
検索経由での流入が伸びています。」
テンプレ2:セッション数が増えたとき
「セッション数が〇%増えています。
ただしユーザー数は横ばいなので、
既存ユーザーが何度も訪問している可能性が高いです。」
テンプレ3:ユーザー数は増えたのに成果が出ていないとき
「新規ユーザーは増えていますが、
お問い合わせやCVにはつながっていないため、
LPの改善や導線の見直しが必要です。」
まとめ:ユーザーとセッションを理解すれば改善が進む
GA4には難しい用語が多いですが、
「ユーザー=人」
「セッション=訪問の回数」
この違いさえわかれば、他の指標も理解しやすくなります。
- 集客施策の結果を読み解く
- LP改善の優先度を判断する
- 上司に納得感のある説明ができる
こういった “実務で役立つ分析” がどんどんできるようになります。
そして、より深く分析したい場合は、
Looker Studioと連携すると、
ユーザー数・セッション数の推移をグラフで見える化できます。
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